3月がやってきて
ミモザがすっかり黄色に咲いて、3月が始まった。
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体調のはっきりしない日が続くが、城あとを散歩すると、もう梅も終わりのようだ。
そろそろ遠出できないかなぁ、すっきりしない身体にモヤモヤしている。
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石垣の続く道を歩くと、凹状になったところがある。
数年前に、ザイルをつけて岩登りの練習をしたのを思い出した。
意外にも、若い時のように登れたのだ。
あの凹部分は登れるなぁ、そう思って眺めた。
もちろん一人では登るよしもないが、多少元気が戻ってきた表れかもしれない。
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ゴルフの誘いに、しばらくぶりで乗ってみる。
芝は茶色に枯れているが、風もなくおだやかな気候である。
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3人全員の玉が仲良くバンカーに入って笑いあう。
緩やかなフェアウェイを登っていくと、心が水を含んだように伸びてゆき、広い空を感じる。
「子供の頃、夕方まで遊んでたよなぁ、大人になっても変わらんなぁ」
「もうすぐ5時のチャイムが鳴るよ、夕焼け小焼けってね。」
「またやろうね、ゴルフ」
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春は色んな楽しみをもってやってきそうだ。
いくつになっても、このウキウキ感は変わらない。
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福岡産のハマグリとアオサで、お吸い物を作ってみた。
ハマグリは、糸島半島の、ある河口でしか採れず、ほとんどが東京へいくと聞いた。
近くのスーパーでも手に入るようになったのが嬉しい。
娘の結婚が決まった時は、お祝いの膳に載せようと、産地まで車を飛ばしたけれど。
あの河口で、今ハマグリ漁をやっているのか。 あそこのミサゴやモズは元気かな?
口をつけると春の味。 とても美味しくて、嬉しくなってしまう。
幸福って、こういう小さなあれこれの中にあるのだ、きっと。
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まずは体調回復。
次は、やっぱり山だな。