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2017年02月11日

2月のあれこれ

九州福岡にも、寒さの本番がやってきた。

最近は、長引く風邪をひいたり疲れたり、年齢を感じることが多くなったが、

体調の良いときには、福岡城を通るコースで出勤する。

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天守閣はないのだが、櫓(やぐら)だけでも城の気配を濃く味わうことができる。

見上げて歩くのは、なかなかに良い気分だ。

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城を横に見る区域を過ぎると、堀に出会う。

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冬景色のお堀には、枯れ果てた蓮が群生してさびさびとしている。

ここでバスに乗り、座席の上から堀に浮かぶ鴨を見ての出勤は、気分が良い。

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冬は戸外で山や野鳥を楽しむ機会が少ないが、アンティーク食器をネットで探したり、

小さな楽しみで日々を過ごしている。

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イギリス製のカップは、130年前のものだ。  ヒビが入っているので安かった。

手書きの草花に私は弱い。

ここに描かれたエリカや野ばら、名も分からぬ野生の花を見て、子供の頃に読んだ童話の

世界が一気によみがえったのだ。

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これはエリカの花だが、少し大きくなってから読んだ「嵐が丘」は、ヒースの咲く

イギリスの荒野が舞台だった。

ヒースって何だろう?と思いながら読んだのだが、エリカはこのヒースの一属である。

コーヒーを飲みながら、古い物語や童話、更には子供の頃の「自分の世界」を思う

ひと時は、豊かな時間である。

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先日は、近くの神社で蚤の市が開かれていた。

古いものに興味をもったついでにと、行ってみる。

ここの家はフォークが少ない、と娘が言っていたのを思い出して、なくなりそうにない

長い柄のついたものをバラで2本買った。

6本セットのものもあったが高いのだ。 少しづつバラで買い足していくことにしよう。

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フランスの新聞紙で包んでくれた。

向こうまで買い付けに行くの? そうなんです。

まだ若い女性の店主がそう言う。 

商売は大変なのかもしれないが、なんか楽しそうだな。

好きなことをやっている人の持つ、明るいオーラが出ていた。

世の中は広く、知らない世界がたくさんある。

生きていることはなんと楽しいのだろうか、そう思いつつ寒さの底を凌いでいる。