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5月

一番美しい月といわれる5月。

連休が終わって自分の時間が取れるようになり、郊外へ出てみた。

                                                

早緑の麦畑が広がり、何ともいえずきれいだ。

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雲雀が声を限りに歌い、上昇しまた下降しながら春を寿ぐ。

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あれ、雲雀の爪って長いんだ。

                                                

電柱に巣作りしているスズメ。


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両親でせっせとエサ運びの最中。

                                                

イソヒヨドリ、これも同様。

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山では、渡り途中のブッポウソウを見た。

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どこまで行き、どこで巣作りするのやら。

                                                

海ぎわでは、さかんにヒヨドリが渡ってゆく。

お決まりの、ハヤブサとの攻防。

ちょっと海へ飛び出しては恐れて戻る、これの繰り返し。

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でも、結局は取られてしまうのだ。 飛行能力も、頭脳も、秀でた方の勝ち。

何年見ても、新たな発見があるもので、猛スピードで垂直下降する姿を見た。

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ハヤブサのこの速度は、狩の時など300キロにもなるという。

                                                

喰うもの、喰われるもの。

美しい新緑の中でも、命がけの物語は休むことがない。

                                                 


ところで、我が家のバラは、5月を迎えるというのに生気がなかった。

ああ、肥料が足りないのだと気づいて、急ぎ投入したのが4月末。

すぐに応答してすくすくと伸びた新芽には、たくさんの蕾がついた。

バラの月である5月中には、何とか間に合わせるつもりとみえる。

                                                


根元から伸びる新梢のことをシュートというが、何がなんでも咲きます、という決意を

みなぎらせて、まだ赤ん坊サイズなのにてっぺんには蕾をつけている。

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気難しい女王様であるバラだが、意外に律儀であるということが分かった。

あと半月ほど残った美しい5月を、充分に楽しみたいものだ。