3月から4月へ
慌しく春は行き来する。
来るぞ来るぞと、心待ちにしている時間は長く
気配が濃くなったかと思うと、あっという間に長けてゆく春。
今年も然り、3月は惜しむ間もなく過ぎて行った。
山に残る雪が解け始め、根元から大地がのぞき出す
梅ほころぶ
草の芽が伸びる頃は酵素を仕込むのに良いと、友人が言う。
教えを乞いながら作ってみることにする。
除草剤を使っていない田んぼや畑を、夏場からリサーチして知っているこの人に従い
草摘みに回る。
蕾には酵素が多い、しかし花には少ないという
咲かせるために使用されてしまうから。
野草の名まえなら、いくつも言える。
食べられると知っているものはすべて摘む。
途中、ツクシ摘みに熱中。 おっと脱線。
腰が痛くなる寸前で、どうにか袋に集まった草の芽たち。
これを、今度は包丁でざくざく切って、白砂糖と混ぜながら漬け込んでいく。
酵素の素も忘れずに。
完成。 旬の野菜、大根や人参も入れた。
これを毎朝毎夕手でかき混ぜて、発酵の手助けとする。
翌朝の状態。
混ぜると、その下には大量の水分が出ていて感激。 おお。
春の大地から萌え出した、緑の草の芽たち。
気温がまだ低いから、2週間ほど混ぜ続けてから絞ろうと言われた。
さて、楽しみなことである。
草を混ぜるうち、3月の日は過ぎて行った。
4月の7日、この日が完成予定である。 さてどうなるか。