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秋深まれど

朝の出勤路、自転車を漕ぎゆく道に落ち葉がたくさん散っている。

金木犀が香っていたのもいつのことだったか、もう秋は深まって師走がすぐそこである。

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午後になると早くも陽が斜めから差してきて、ああ、こんな秋陽に輝くススキの群生を、

今年は見てないなあ、と気づく。

銀色に輝くススキは、染み入るように美しいのだが。

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そういう時は、ぬり絵をして心を紛らわせる。 けっこうはまっているのだ。

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最初は、かご抜け鳥のガビチョウかと思った絵。

よく考えたらメジロだ。 緑に塗ってみたら間違いない。

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なぜメジロがドクダミの陰に?というのは野暮だ。 作者の意図は別の所にあるのだろう。

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これは、何の鳥なのかさっぱりわからなかった。

眼の所に斑があるのは何だろう?と図鑑をめくる。 ベニマシコ??

正解はこれ。

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スズメも、輪郭だけでは難解だ。

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これは、斑点があるので分かりやすい。

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アカゲラだ。  

鳥に興味のない人だと、何か分からず好きな色で塗ってしまうんだろうな。

以前私が適当に塗った鳥、これは頬の斑点からシジュウカラと気づき、

それらしく塗ってみた。

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まさしくシジュウカラだった。 

右側に見える、いい加減な色の鳥は、こうなってみると恥ずかしい。

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こうやって時を過ごす休日が多いものの、時には山へ出かけられる日もある。

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樹林に実る、マムシグサの赤い実。 黄色く白く、寒さに晒された葉が美しい。

そろそろ、冬鳥も勢ぞろいしているだろう。

晩秋の草原を夢に見ながら、深まる秋を半ばむなしく過ごす日々である。