ハイタカの渡り
最近の鳥見では、猛禽ばかり探している。
忍者のような彼らが相手であるから、出会うことも少なく一日を棒に振ることも多い。
仕方なくフキノトウを探したり菜の花を摘んだり、このためにこんな所まで来たのか、
いい年をして何をやっているのか、と自分でも思う。
しかし、渡りとなれば確率はぐっと上がる。
1年ぶりのハイタカを見ようと、丘に登る。
わー赤い、これは赤いね。 もう興奮気味。
晴れた海の上を飛ぶ
こちらへ向かってくる。
数は少ないものの、比較的近くで会えると嬉しい。
そろそろカメラも買い替え時のようだな。
ピョッピョっという声がして、ミサゴが飛んでくる。
渡り途中ではなく、繁殖期のディスプレイのようだ。
もっと近くでやってくれるといいのにね。
丘の上で見ているといろんな鳥との出会いがあるが、春の週末に風向きや天気が
共によいことは多くはなく、ハイタカとの出会いは年に数回のチャンスである。
それに、重い機材をかついで、いつまで登れるのやら。
そう思えば、私にとっては貴重な出会いである。
今年のシーズンは、もう行けないかな。 残念。