猫の島
博多湾の外側に浮かぶ相島(あいのしま)は、最近猫の島として売り出している。
テレビ「ダーウィンが来た」や、プロ写真家に取り上げられたことからだろう。
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友人から、猫を見つつハイキングしませんかとの誘いを受けて、秋晴れの休日、
フエリーに乗った。 下りると早速まねき猫が迎える。
以前は、春秋の渡りのシーズンに珍鳥を求めて来ていたが、その頃は漁港と人家以外
何もない島だった。
今は、船着き場のすぐそばから、こういう光景が見られる。
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やってきた猫好きには、若い人が多い。 どうやら外国人のグループもいるようだ。
堤防で釣りに興じる渡航客の傍らにも、猫が控える。
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少年と猫のシーンを何枚か撮らせてもらった。
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港付近で猫と戯れる人々をあとに、私たちは島めぐりに出た。
ここは大した傾斜もない島で、それゆえに珍鳥も見つけやすい場所なのだが、逆に
楽すぎて体力作りには向いていないかな。
ゆっくり登っていくと、黒田藩が海上警護に使っていた小屋跡や、秀吉の朝鮮攻めの
際に石を運び込んで祈願した場所など、長年福岡に住んでいても知らなかった史跡が
続く。
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景色の良い場所を見つけて、昼食兼酒盛りである。
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10月は天候に恵まれなかったが、その埋め合わせをするかのごとき快晴である。
青い海を見ながらの食事は、みなさまざまのことを忘れて、心広びろと。
準備も手馴れて、段ボールのテーブルに、酒器セット持参。
昼寝したいね、この青空だもの。
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心地よくなって港へ下りると、あまりに多い客に、フェリー積み残しとなる。
臨時便も1時間後で、仕方なく列を作ったまま座り込んで待つが、この間にも猫たちが
やってきて、愛嬌を振りまく。
「猫の接客だね」 「おーいニャンコさん、1番テーブルに来てよ」
まあ、実際には、食べ物を貰えるからなのだが。