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2015年01月25日

思いつくままにA

新しい年

   数かずの 思いは川と流れゆき
      ・
      めぐる地球に 朝の日昇る 
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   み仏の たなごころ見せてほほえまる

      やすけき風吹け やまとくにはら
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冬の歌

   凍天に しろがねの月細くして

      言葉もなしに 霜降りてゆく
                                     
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   梢より 落ちしひと葉の音のして

      大地しずまり 赤き日の入る
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   冬野あかく 染めし夕陽に涙せる

      君偉丈夫となりて 歳月淡し
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巧言令色 鮮し仁

   まこと多く 言の葉少なき道往かむ

      同じき人にゆかりあれかし

    
   

      
   

 

2015年01月04日

若いお客

年末に子どもたちが帰省したので、その友人達がわが家に遊びに来た。

東京から帰ってきて、空港から実家にも寄らず直行してきたAさんは、2人の子供連れ。

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わが家の2人の孫たちも入れて、にぎやかなことこの上ない。

客間に入ってもらう予定だったが、ここでいいですと、リビングに大人と子供合わせて9人。

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Aさんは、高卒後上京して芸術系の大学に入り、学んだことに関連した仕事についた。

早々と結婚して、郊外に一戸建ての家を建て、往復3時間をかけて通勤している。

  保育園の送り迎えをね、最初は全部一人でやってたんだけど、ダンナに朝の送りだけ

   頼んだら、こんなに楽なんだーって思って

  忙しいから痩せちゃって、それが悩み

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私も、身に覚えがある。

  おばちゃんもね、子育て中はあばら骨が見えて、胸の開いた服なんて

  着られなかったよ

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育児真っ最中の彼女たちは、仕事と2つの荷物を背負って大変そうだ。

でも、必ずいつか大きな成果が手に入るよ、だから頑張って。

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  私さ、子供の頼みに逆らえなくて、何でもやっちゃう

  馬になってる時が、一番奴隷感がある(笑)

  生まれた時から家が自営業だったからね、親にかまってもらえないストレスで

  中学の頃はすっごくイライラしてて大変だった 

  お母さん、夜いないことも多くて。

  このままうちに居たら自分はダメになる、出なきゃと思い続けてたの

  だからその反動で、わが子の面倒を見すぎるんだと思うわ

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子どもの頃からよく知っているAさんだが、そういう思いをしていたことは誰も知らず、

淡々と話すのを、頭を垂れる心もちで皆が聞いた。


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小さい頃から遊びに来ていた子どもの友達って、いいものだ。


「え、こんなに狭かったっけ。昔はものすごく広いと思ったけど」

「あーここで草スキーごっこして遊んだ」

そう言いながら、みんなで庭を歩いている。

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帰る時、「また来ます」と私に向かって言う。

「こんどは、ご飯食べにおいで」

「はい来ます」  

いい年の立派な社会人であるが、そう返事した時、彼女たちは小学生のあの日に

帰っていたと、そう思う。

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きっと来てね。 頑張ってご馳走するよ。

みんな、大人になったね。 苦労したんだね。


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