8月の秋
まだ8月なのに秋めいてきた。
雲高い空、 鳴きしきるツクツクボウシ、木陰ではひやりとした風。
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夏に撮った写真は、整理もしないままパソコンの中。
涼しくなった部屋で、少しづつ開いてみる。
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この夏はカワセミを、ブラインドの中に入らせてもらって撮った。
目で見るだけでは分からないその美しい色が、画面の中でいきいきと輝いている。
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この青は、日本の美しい古語ではなんと表現するのだろう。
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この春に孵った兄弟が、たまたま出くわしてテリトリー争いをする。
もう一人前である。
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新しいパソコンと新しいソフトに慣れず、苦労しながら整理するうち、もう日差しは傾き
夕刻ちかい涼しげな風が木の葉をゆらす時間である。
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いつまでも降る梅雨のような気候で、本棚の扉に白っぽいカビが生えている。
休みの日は短い。 写真はこのへんにして掃除もしなければ。
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いつの間にかまた、本が増えている。
最近は、不要になると古本屋に持っていって処分できるので便利だ。
そろそろしなくては。 本棚がすっきりすると気持ちがいい。
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暑いうちはやる気の出なかったいろんなことが、秋になると進む。
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そういえば、テレビ番組の「花子とアン」で主人公の夫が経営していた印刷会社。
日本で最初に聖書を発行したところだというので、うちにある古い聖書の奥付を見ると
やはりそこで印刷されている。 実際の会社名は福音印刷。
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これは母方の祖父のものだったのを、私が貰って保存している。
古い古い本である。
発行は明治38年。 学生だった祖父が購入したものであるが、当時の学生にとっては
結構な値段だったのではないか。
歴史と肉親がつながって、なんだか嬉しい気分だ。
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さて、9月はもう天候不順とは無縁でいってほしいものである。
青空が恋しい。