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2012年12月30日

今年も暮れる

誰もが言っているから、私だけではない。

年々時間の経つのが速くなる。

                                             

ひょっとすると、小さい頃は耐えがたかったいろんなことを、

過ぎ越すのが上手くなっている、だからかもしれない、と思ってみる。

                                              

慌しいからイヤな12月も、もう終わりである。

街をイルミネーションが飾る。

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来年はどんな年になるか、毎年のことだが想像はつかない。

                                              


イチローがテレビで、こんなことを言っていた。
                                              

「大きなプレッシャーがある時、それから逃げるか立ち向かうか、その違いは大きい」

たとえ結果は同じように見えても、そこには実は大きな違いが生じている。

「自分が誇れるものがあるとすれば、人生のいろいろな局面において

 逃げずにプレッシャーに立ち向かい、すべて自分で決定をしてきたということである」と。

                                             

我々常人が考えられないような、勝負上の軋轢にさらされ続けてきたであろう彼の言葉は

重い。

                                             
でも、私も知っている。

大きな問題が生じたとき、それから逃げたとしても、またやってくることを。

いつかやってくるそれは、前より大きな宿題となっているのだ。

正面から受け止めて苦闘して、過ぎ越せば、もうそれは卒業。

その繰り返しで人生はできていると。

                                             

こうやって少しずつ少しずつ、人は強くなっていくのかもしれない。

                                             
初めてのお店でご飯を食べる。

壁にはこんな額が。

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みんな、いろいろ考えているんだな。

                                              

食事を終えて夜の街へ出ると、電気を借りない、天然のイルミネーションが美しかった。

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ナンキンハゼの実である。

                                                  

今年もお世話になりました。

また来年もよろしくお願いします。

2012年12月19日

河口の夜明け

夜明け前から河口にいる。

                                           

ここは、大きな気水湖に流れ込む川の出口。

マガンの群れが湖面を飛び立ち、エサ場の田んぼへやってくる、毎朝の儀式が始まるのだ。

                                             

雲を割って朝日が差す。

湖水の上、はるかから、何百何千というマガンたちがこちらへ飛んでくる。

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竿になり

                                               
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鍵になって。

                                               

川面ではコハクチョウがここをねぐらとし、ゆっくりと朝を迎える。


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赤い風景の中のハクチョウたち。

上空ではカハハン、カハハンというガンの声、川面ではコーコーと鳴くハクチョウ

太陽が昇るにつれ、朝はにぎやかになってゆく。

                                             

冬は、彼らの季節である。

私はその美しさに浸る。

枯れ枝で虫を食べる小鳥、誰がこの尾羽に黒丸を描いたのか。

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コウノトリの目の周りを、誰が赤くしたのか。

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知れば知るほど、大自然の美しさに謎を見いだす。

                                                 

冬のひととき、夜明けの河口にたたずむ私の心は、感動や驚きでいっぱいである。

2012年12月09日

冬到来

急に冷え込んだ。

忘年会・出張と続き、疲れ気味の日曜日。

予報は雪マークだし、休息をとりつつ年賀状でも作ろうと計画。

                                                

ゆっくりと起きてまずは道の駅へ買い物に。

帰宅したら久しぶりに昼食を作って、その後はデスクワークをしよう。

                                                     

みぞれの中を走行中、鳥仲間からのメール来る。

虫が動く。 

花と野菜を買い込んだあと、ちょっと回って田んぼを見にゆく。

今季はちっともタカに会えないのだ。 もう何ヶ月も腐り気味。

                                                   

田んぼ道へ入ると、黄色いカワラヒワの大群がチリチリ言いながら飛び立つ。

今年は小鳥が多い。

と、群れを猛スピードで追い回すものあり。


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ワー出た出た出たぁ―  ハヤブサだ!

たちまち飛び去る。

                                                 
気を良くして、更に探索。

今度は赤い、アトリの群れ。

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いっせいに飛び立ち、大群となる。

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先ほどのハヤブサがまたやってきた。 アトリ逃げ回り、ハヤブサ失敗す。

久しぶりで鳥運戻るか?

                                                   

次はチョウゲンボウの美しい雄に会う。

近くからでも逃げない。 きっと今日の強風のせい。

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すっかり気を良くして、鳥友の誘いに乗ることに。 そう、遠出だー


                                                

毎年毎年見にゆく、チュウヒのねぐらへ。

V字型に翼を広げたチュウヒが、夕焼け空の彼方から現れて、静かに葦原へ沈む場所。

ここが本当に好き。

                                                

冬の私の、隠れ場所。

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脚を出して着地するチュウヒ。


                                                   

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人の顔のような、面白いチュウヒの顔。 これも好き。

かくて、昼食も年賀状もフイとなる。

                                                    

まあいいさ。