今年も暮れる
誰もが言っているから、私だけではない。
年々時間の経つのが速くなる。
ひょっとすると、小さい頃は耐えがたかったいろんなことを、
過ぎ越すのが上手くなっている、だからかもしれない、と思ってみる。
慌しいからイヤな12月も、もう終わりである。
街をイルミネーションが飾る。
来年はどんな年になるか、毎年のことだが想像はつかない。
イチローがテレビで、こんなことを言っていた。
「大きなプレッシャーがある時、それから逃げるか立ち向かうか、その違いは大きい」
たとえ結果は同じように見えても、そこには実は大きな違いが生じている。
「自分が誇れるものがあるとすれば、人生のいろいろな局面において
逃げずにプレッシャーに立ち向かい、すべて自分で決定をしてきたということである」と。
我々常人が考えられないような、勝負上の軋轢にさらされ続けてきたであろう彼の言葉は
重い。
でも、私も知っている。
大きな問題が生じたとき、それから逃げたとしても、またやってくることを。
いつかやってくるそれは、前より大きな宿題となっているのだ。
正面から受け止めて苦闘して、過ぎ越せば、もうそれは卒業。
その繰り返しで人生はできていると。
こうやって少しずつ少しずつ、人は強くなっていくのかもしれない。
初めてのお店でご飯を食べる。
壁にはこんな額が。
みんな、いろいろ考えているんだな。
食事を終えて夜の街へ出ると、電気を借りない、天然のイルミネーションが美しかった。
ナンキンハゼの実である。
今年もお世話になりました。
また来年もよろしくお願いします。