冬の小鳥
冬が近づくと、赤い小鳥が見たくなる
遠出をして探しにゆくオオマシコ。
ハギマシコは紫色の小鳥。 萩の花に見立てた、日本人らしい命名だと思う。
頬がほの赤い、ウソ。
この群れが現れるとフイフイ、という口笛のような響きが森で聞こえる。
初冬の高原で出あった、冬を告げる小鳥たち。
これだけ見れれば、私も安心して冬を迎えることができるってものだ。
ここ雪国ではもう、雪囲いの準備
アジサイの葉は、霜で焼けていい色を出している
さて、今日はいつもとは違って、レストランでランチと洒落ることにした。
「せっかく遠くへ行ったのなら、その土地で食事するのが旅の楽しみでしょ」と
言われたから。
スマホは便利である
GPSで現在地を出して「レストラン」と入れると検索が始まり、
体験談まで読めるのだ。
ブナの森の中にある、手作りの小屋が食事場所である。
石釜ピザを頼む。
ここのお客は、みなさん上品なことに気づく。
大声で騒ぐ人なんて居ないのだ。 みんな小さな声で静かに話し、料理が出ると
「写真に撮っていいですか」なんて尋ねてる。
私は勝手にもう撮っているけど。
会計の時に、奥さんと二言三言喋ってみて分った。
上品というよりむしろ、心の清い人。
お客が品良いのはそれで、なのだ。
外に座っているお客が連れている犬を撮らせてもらう。
バーニーズ・マウンテンという品種。
犬は可愛らしく、飼い主はこれまた素敵で。
Mさん、貴方の言うとおりでした、旅先で食べる楽しみってこれですか。
雪が降る前の、小さな秋のレストラン。
目も舌も、そして心も満足した旅を終え、高速をぶっ飛ばす。
今日で17万キロ越え。