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2011年11月30日

台湾への旅・1

同窓会の用事で台北へ行く事になった。

どうせなら、鳥見の名所・金門島へ足を伸ばそう。


台北の国際空港から国内向け・松山空港へはバスで50分もかかる。

JTBが気をきかせて乗り継ぎに4時間みてくれたが、これは長すぎた。

空港で1時間以上も本を読んで過ごし、ようやく乗り込む。

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飛行機のあまりの小ささにちょっとびっくり。 これでも大きめに写ってます。


しかしようやく機上の人となり、期待に胸ふくらむ。

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南シナ海を渡るころには雲の向こうに夕陽。 いいことがありそうな予感がする。


                                                      


翌朝は、日の出からホテルの周りで鳥を探すが、さすがに鳥影が濃い。

ネットで下調べをしていたので、「親切だった」というタクシーをホテルで呼んでもらう。

ちなみに、ここまで来ると英語はほとんど通じないが、有り難いことに筆談でなんとかなる。

                                                     

そのタクシーが玄関前に横付けする。 ちょっと緊張してる運転手に野鳥図鑑を見せ、

10時から15時までいくらか交渉。 どうやら1時間300元(1200円弱)らしい。

OK,出発。

                                                      

この運転手王(ワン)さんはこまやかに優しい人で、金門の旅は彼のお蔭で

大変に良きものとなった。

ネット情報に感謝。 だから私も、あとに来る人のため細かく記述することにする。


                                                   

ホテルは金城の街から1キロのところにあり、さんずいに吾(変換できない)・江・大飯店。

特別きれいではないが、鳥を見るにはうってつけの場所だ。

心配した充電も大丈夫だったので、心置きなく撮影できた。

夕食は金城まで歩いて行った。 郷に入らば郷に従え、旅に出るとその地の人達が

食べているものを食べるのを流儀にしている。 

外国人向けでなく安い店をのぞいて回り、1日目は海鮮麺。

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小麦の麺は太く歯ごたえがあって、きしめんよりは群馬のほうとうや大分のだご汁風。

                                                       

2日目は越南(ベトナム)料理の店を見つけた。

窓に張ってあるメニューを見ていると、どうやら生春巻きがある模様。

入って注文。 日本人はあまり来ないとみえて、主人が「大丈夫?」といったふうで

春巻きを巻くしぐさをしてみせる。 大丈夫よ、好きだから心配しないで。

一緒にカレービーフンを頼んだが、ビーフンは日本のとは違う。

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米の粉であることがピンとこない、太めで柔らかい麺だった。

鶏のモモとムネ肉を煮込み、レタスとじゃがいもが入っていたが、じゃがいもはとても美味。

お金を払うと、謝謝と何度も言ってくれる。


味付けは2日間とも薄め。 意外とあっさりしたものを好むようだ。

金門にいる間、毎食100元(400円)以内で済んだ。  鳥見の旅はいつも質素である。


                                            

隣の果物屋を冷やかす。 島内ではパパイヤとドラゴンフルーツしか栽培していないようだったが

林檎や梨、パイナップルや未知の果物たち。 

食べてみたいが、フルーツナイフ禁止の空の旅では手も足も出ない。 

ニューサマーオレンジみたいなみかんを3個買ったが、これも手では剥けず、

日本まで持ち帰ることとなった。

                                                     

金門は台湾よりも大陸に近い。 

文化は福建省あたりの影響が強いそうだが、古い土壁とレンガの家を見ていると

なんとも言えぬ懐かしさを感じた。 日本人のルーツとも関連があるのだろうか?

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廟があちこちにある。 これは天后宮とあり、私の解釈では聖母マリアを祀ったものだ。

赤く塗った神像はマリア様とは似ても似つかないが、中国の民族信仰と結びついたものだと

思う。 マカオあたりに宣教師が来ていた頃伝わったものが、数百年の間に溶け込んだのか。

                                                    

鳥の旅ゆえ明るいうちは野外を走り回り、街をゆっくり見ることはできなかったが

金城の街も郊外も、見てまわる価値は十分にありそうだった。

2011年11月13日

ハイタカ

タカが好きだが、その中でもとりわけ好きなのはハイタカとオオタカ。

冬になると彼らが見られるのが嬉しい。

                                                  

ハイタカ。

渡りの時には見ることができても、フィールドで会うのは難しい鳥。

雨が降り続いた日曜、雨上がりを狙って出かけてみた。

2日連続で降り込められ、タカもお腹が空いているにちがいない。

                                                 


田んぼのふちでキジを撮っていると、目の前に小型のタカが止まる。

え、まさか。 が、本当にハイタカのオスである。 

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この前の幼鳥とは違って真っ赤な胸。 うわ〜すごい! 興奮のきわみ。

しかし冷静にレンズを向けてシャッターを切る。 

頭の後ろの白いスポットは、大人になっても消えないと見える。 疑問が解決した。

                                                   

不思議なことに、こちらに気づかない。 

気づかぬまま、やがて飛び去った。 田を這うような、低い飛び方である。


                                                   
飛んだ方向へ追ってみよう。 だが、しばらく待ってから。

すぐに追わないのがコツなのだ。

                                                   

ゆっくり進むと、100Mほど先の木に止まっている。  運のいい時ってこんなものだ。

ハヤブサが、遮るものない広い空中を追いかけ、力まかせに蹴って獲物を狩るのとは違い、

ハイタカは木の真ん中ほどに止まってじっと獲物を待ち伏せする。

陰険な狩り方かもしれない。 ひょっとすると、性格もハヤブサより陰険なのかも。

でも、青空の似合う、健康で単純そうなハヤブサよりも、ハイタカやオオタカの方が

好きなのだ。  まずもって、彼らの美しさは完成度が高い。

                                                   

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細い足が写せて満足。 今度はすぐに飛び去った。

                                                    


また或る日。

オオタカを探して堤防へ登ろうとすると、こんもりした深緑の木に止まっていた。

                                                    
ハイタカがこんなに見つけられるのって珍しい。

やっぱり今年は多いんだ。 

今度はまた幼鳥。 背中に白い斑点がある。


写されているのを知っていて、どこへ逃げようか見回している。

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飛んだ!

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美しいハイタカに出会えるのは仕合せ。

冬季は始まったばかり、これからが楽しみである。