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2011年07月31日

ブッポウソウの巣立ち

7月も終わる。

夏バテから回復後、最近は調子が良い。

昨夏、ダイエット用のドリンクを勧められて飲んだら体調が良くなった。

突然そのことを思い出して飲み始めたら、またまただるさが取れたのだ。

いえ、ダイエットしようという訳ではありません。

食事量を減らすと栄養素も足りないだろうということで、それを補うためのビタミン添加飲料。

夏バテとは、やっぱりビタミンが足りないということなのか。


多少元気になると、また「出かけたい虫」が動きはじめる。


7月は鳥が少ない鳥枯れ期だ。   考えた末、ブッポウソウを見に行く事にした。


広島県の山間地。 ここに、ブッポウソウの繁殖地がある。


地図で探し、あたりをつけて出かける。

子供の頃から、見知らぬ土地に出かけるのは大好きなのだ。


山あいの農村を走りながら電柱に注目。あったあった、巣箱があちこちに架けてある。

急停車。 ヒナが巣穴から顔を出している!

見ていると、赤茶色の石州瓦をのせた、どっしりとした農家から

年配の奥さんが出てこられた。

  

どこででも見ていいよ、畑の方に上がってもいいし、歓迎しますと言って下さる。


ここで一日を過ごした。

ブッポウソウのヒナは、巣穴から落ちんばかりに体を乗り出す。

これはもう、夕方には巣立つのか。

ここは小さな谷となっており、両側は急傾斜の山。 親鳥はそこから、巣を見張る。

昨日巣立ったと思われる幼いブッポウソウも1羽、杉の木に。  

 

道路わきに座り込んで汗を拭いていると、先ほどの奥さんが、冷たいお茶とジュースを差し入れ

に来てくれた。 にこやかで優しい人だ。巣箱の話、広島市で暮らす息子さんの話、しばらくの

立ち話に退屈を忘れる。  このあたりもさびれるばかりで、とおっしゃる。

ひぐらしがカナカナとさわやかに鳴き、暑さをさほどに感じない、昼下がりの谷あい。
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カラスがやってきて杉のてっっぺんに止まる。

どこから飛んできたか、すかさず親鳥が攻撃。

karasu1.jpg

カラスがヒナ鳥を食べる事を、親はよく知っているのだ。巣穴に顔を突っ込んで、

キツツキのヒナを引っ張り出す写真を見たことがある。 タカのヒナさえ餌食にされる。

身体はちいさくても、カラスを気合で追い払った。

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セミをくわえてきた。  子供にやるかと思ったが、親自身が食べる。

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ヒナに給餌する場面を待っているのだが、撮影もできぬまま夕方になってゆく。


2度ほど、巣箱前の電線に親が来て止まるが、エサも持たず、しばらくすると飛び去る。

_DSC7034Gkouseido a_R.jpg

巣立ちを促す行動だが、オスがやっている。 

こういう役割は普通メスのものと思うのだが、種類によって役割も違ってくるらしい。


5時近くなってきた、そろそろ帰らなきゃ。

と、巣箱から身体を出して鳴いていた雛が、ついに飛び出した。

ふわり、と下がったあと、うまく上昇して頭上の木立ちへ入る。

あれよあれよ、と見守るのみ。


そうか、巣立ちさせたいからエサをあえてやらなかったんだ、と今頃気づく。

最近巣立ち観察をやってないから、勘がにぶっている。

                                                        

親鳥たちが、巣のそばの電線で嬉しそうに飛びまわる。

きっと、子供が無事巣立ったことを喜んでいるのだろう。

そうよね、私だって子供が卒業・就職したときには嬉しくて飛び廻りたかったもの。

                                                                                                                      

機材を片付け、お世話になったおうちへ登ってゆくと、先ほどの奥さんが

双眼鏡で親鳥たちを見ている。

通路の両側に色とりどりの花が咲き、草は刈り取られ、住まう方の人柄が偲ばれる。


                                                       
巣箱は縁側に向いていて、まるでここのお宅のために付けられたような按配。

ブッポウソウが可愛いはずだ。

すっかり打ち解けて挨拶し、お礼を言ってお別れしたが、なんだか長いお付き合いのような

遠慮なさ。 田舎の方(こう言っては失礼なのかもしれないが)の、コミュニケーションの

取り方の上手(うま)さに感心した。
                                                         

虚飾のない生き方が透けて見える、暖かい人だった。


2011年07月03日

ニョッキ

夏は苦手だ

年齢とともに苦手度が増す  身体がついて行けないのだろう


いつにもなく、この時期は週末ゴロゴロと家で過ごす

時間がある日は ニョッキを作ってみる 

イタリアのおふくろ料理なのだろうが なかなかに美味しい 


遅い朝、片付けが終わったあとジャガイモを1個茹でてつぶす

熱いうちに強力粉を振りいれて混ぜる

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子供達が小さいころ、同じようにして団子を作ってやったが あれは薄力粉だった

強力粉はパンに使う粉  やはり違う味わいのものができる

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すぐにまとまるので この状態で数時間寝かしておく

昼過ぎ、そろそろ小腹が空いた頃に台所でもうひと手間かける  大したことはない

小さくちぎって薄く伸ばし 茹でるだけ

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寝かしているうちに粘りが出て 舌触りがつるっとした出来上がりになる

できるだけ薄くするのがコツのように思う

今日のはジャガイモが多い 粉が多いのよりこちらの方が美味しい

ソースまで自作すると大変なので パスタ用のレトルトを使う

濃い味付けなので、牛乳で薄めるといい具合になってくれる

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出来上がり!

のどごしがつるっとしていて 優しいジャガイモの味わいに疲れもほぐれる

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湿り気の多い重い風が 部屋を吹き抜けてゆく

身体も重く 何をする気にもなれないが しかしこういう日があってもいいのだろう


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今年は梅干ではなく梅酒を漬けた 

珍しくラッキョウも仕込んでみた   おや 洗ってやったネコが覗いている 

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梅酒はもう飲める頃合い

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バカラのグラスに入れると 向こうの風景がきれいに見えた

バカラなんて我が家には似合わないが 子供達が記念日にくれたのだ  大事にしなくちゃ


遠くでキジバトがゼゼッポーッと鳴き 木立ちを通り抜けてきたクロアゲハがひらひらと舞う

7月はいまだ始まりのとき

夏の到来を控えた もったりとした昼下がりの時間が過ぎてゆく