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2011年01月12日

野鳥写真

生簀を浮かべて小魚を入れ、食べにくるカワセミのダイビング写真を撮ろうと

していた人がいたそうです。

先日、このことの是非が友人たちの間で話題になりました。


野生動物を撮るのはとても難しい作業です。

ここに、仕掛けを作って撮影するという行為が生まれます。


私自身は、そうやって美しい野鳥写真を撮ろうとすることが理解できないのです。


カワセミが水面にダイビングする寸前のきれいな写真は、ほとんどすべてが演出。


飛んで来るのを見て、高性能デジカメを1秒間8コマとか10コマという高速で撮影すれば、

1枚くらいはこれぞ!という瞬間が写っているのでしょう。


スタジオ的撮影です。



まず、他人(ひと)がすでに撮っている写真の2番煎じは面白くない。

次に、演出したものでは面白くない。いつ目の前に来るかわからぬチャンスを待って

シャッターボタンにわくわくしながら触れている、あの素晴らしい時間よ。



ボタンを押す瞬間の凝縮された緊張感。

エネルギーは、仕掛けを作ることより、その瞬間を待つこと・誰も作ったことのない

画面を作ることに使いたい。


素晴らしく精密な動画から一こま切り取って静止画を作っても、初めから静止画として

撮影されたものには及ばないとか。


恐らく、撮る人の集中力がシャッターを通してカメラに伝わり、画面に写りこむのだろうと、

有名な写真家が言っている。

karahutowasi.jpg

毎日の暮らしを丁寧に積んで自分の人生を作りたい、と念ずるのと同じように、

たかが趣味とはいえ、私は「その瞬間」に自分の生命を燃やしたい。

haityuu_R.jpg

だって、野鳥撮影は素晴らしいから。

karahutokarasu_R.jpg

彼らの命と真剣に向き合う1対1の対決、それが野鳥写真の醍醐味だと思う。