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2010年12月13日

ツル来たる

年齢と共に時間が速く過ぎ去るのは分っていても、師走の慌ただしさはことのほか。

もっとゆっくりと思うものの、とても許されない。

それでも早朝、月や星を見るゆとりはあって、天の不思議を思いめぐらす。


ある日は満月が山の端に沈む。

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雲に彩られた華やかな姿。

月のことを忘れたころ、ある日は昇る天体に不意打ちをくらう。

ほっそりと明るい弓に支えられた、赤みを帯びた冥(くら)い球体が地平のすぐ上に浮かんでいる。

大きく見えて不気味な美しさ、月だと気づくのに一瞬間を要する。


早起きは3文の得とか言ったものだ。   例えようのない美が私の心を打つ。

撮影する頃にはだいぶ昇り、月らしい姿となる。

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やがて昇った太陽の光に消えてしまった、初冬のはかない下弦の月だった。


12月、気ぜわしいが冬の到来は楽しみももたらす。


ある日曜の長崎県内。

目の前の山の向こうから、ツルがやってきた。

姿は小さくともツル、と分る9羽の群れ。

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大陸から直行なのか、対馬あたりで一休みしたのか。

いずれにせよ、冬を出水で過ごそうと海を越えてやってきたばかりなのだ。


見る間に近づく。

こちら向きに方向が変わる。

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ツルは家族思いの鳥で、こういう時必ず子供を間にはさんでいる。

たまたま知り合った同士の群れではなく、ファミリーなのだ。


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一番先頭は写っていないが成鳥、おそらくこの群れのリーダー。

そして斜めに並んだ写真の一番右上は成鳥、そのあとは2羽おきに幼鳥と成鳥が並んでいる。

左をとぶ成鳥はどんな関係なのか?想像するのも楽しい。

あっと言う間に頭上を越えていく。

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渡ってゆくツルの姿は美しく、誰でも優しい気持ちになるだろう。

――冬到来――。

2010年12月01日

秋がまだ居る

12月、暦の上ではもう冬になりました。

でも幸いなことにまだ秋の気候。


今年はいつもより寒いとか言われますが、さてどうなのでしょう?

いつも家に居ない主婦の私ですが、糠漬けはここ何年か続いています。

日本人ですからね、美味しい味噌汁とお漬物は欠かしたくない。


その糠漬けは、夏の暑い頃にはどうも出来がよくなくて、秋が深まる頃になって

ようやくまともな味になってくるのです。


ほかのおうちではどうなのか分りませんが。

今年も、10月を過ぎる頃になってようやく美味しくなりました。

祖母や母が、大きなカメをかきまわしていたのが懐かしい。

寒さを感じはじめるこの時期は、小さい頃のことが思い出されるのです。


庭の木が葉を落とし、明るくなった軒先から、柔らかな陽射しが家の中を照らす時間。

静かに暮らせることを仕合せに思う。


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 秋冷や  茄子のむらさき  冴えかへる

山野ではそろそろ秋は終わったようで、冬の鳥たちが来ています。

赤い小鳥  オオマシコ

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アトリは今年とても多い  空を覆います

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近くで見るときれいなオレンジ色

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そして藤いろのハギマシコ

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自然界の美しさには驚くばかりです。


寒さが訪れると、更に美は深まる、そんな気がします。私は冬も結構好きですよ。