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2010年05月21日

上質なもの

季節の変わり目、風邪を引いて長いことグズグズしました。

痛むノドにやさしい食べ物をと思い、珍しくホテルのレストランへ。


いつもはチープに済ませるランチですが、おいしいスープが飲みたい。

歩いて5分、でもいつもは敷居が高くてあまり行きません。


案内された席で、レストランの名前にもなっている椿の植え込みをボンヤリ見ていると

メニューが運ばれます。

「風邪を引いててね、おいしいポタージュが飲みたいんだけど何かあります?」

「メニューにある暖かいものはコーンスープなんですが、他にできるか聞いて参りますね」と

ウェイトレスが引っ込む。


やがて戻って、「ごぼうのポタージュでしたらできるそうですが」

「え、食べたことないけどどんなの?」

「私はとっても好きなんですが、ごぼうの香りがプンとして美味しいですよ」


お勧めに従ってそれにします。

あとはハーフサイズのパスタ。

「サラダがついておりますが、お風邪でしたら温野菜にしましょうか?」と心遣いが嬉しい。


運ばれたごぼうのスープは絶品でした。

「うわ、美味しい!」

「有り難うございます」と言いながら、コップの冷水もいつの間にか暖かいお茶に

替えられている。

風邪引きには嬉しいサービス、何も言わずにやってくれるところがまた良い。


満足して食事を終える頃、キャプテンと名札のついたウェイターもやってきて

にこやかに「お味はいかがでしたか?」

「ごぼうのスープがお気に入りでしたらまたおいでください。メニューにはなくても

おっしゃって頂ければ、ほかのものもお作りできると思いますから」


身体の調子が悪いときって、優しい言葉と心遣いが身に沁みますよね。

安いものが全盛の世の中、値段の追求をすることが多いのですが、

上質なサービスに久しぶりに触れて、これはやっぱりいいものだと認識を新たにしました。

安くて良い物は勿論いいのですが、心地よいサービスにそれなりの対価を払うのは

当然だということを改めて感じたのです。


あたふたと過ごすうち、季節ははやくも巡ります。

風邪もどうにか治り、さて行動の季節が近い。


福岡の5月は夏の香りに満ち充ちています。


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