南アルプス 1
秋晴れの青空のもと、昔からの夢だった赤石岳から南の稜線を歩きました。
大学3年の夏合宿、1週間の旅程の真ん中あたりだったでしょうか、
赤石の頂上に立って南へ続く尾根を眺め、「いつかあれを歩きたい」と思ったのです。
いつとはなく忘れ人並みに育児や仕事に追われたものの、再び山を目指すようになった頃、
この夢ははっきりとよみがえりました。5連休はまたとない機会、逃がさないぞ。
朝6時出発。 長大な尾根を登り始める。
南アルプスらしい深い樹林の中、眺望はきかないけど私は森の中が好き。
登山道脇にギンリョウソウ

寄生植物で葉緑素は作りません
気をつけてみると、木の間に鳥の姿。
ルリビタキではないですか!
冬の間楽しませてくれる青い小鳥たちがこんなところに。

今回機材は持っていないので これは以前の写真
やがて昼前ごろ、ようやく目指す赤石が見え始める。

左が頂上 2つのピークの間あたりに出るのです
立派な山だ。
南アルプスとは赤石山脈のこと、赤石岳はその盟主であるといわれるのもうなずける。
さあて、ここからが急登でした。あえぎあえぎ登る。
感じよい青年に追い越されます。避難小屋泊りだからと水場で大量に汲んでいる。
今日の目的地を言うと「わ、それは大変だ」と力づけられて。

ようやくに稜線 右側奥のピークが頂上
高度差2000Mを1日で登ったのは初めてです。我ながら頑張ったァ―
北へ連なる3000M峰・中央アルプス・御嶽山(おんたけさん)・乗鞍・北アルプスと、
日本の背骨のほとんどが見えるこれ以上ない眺望は、贅沢そのもの。
ああ、来てよかった。この快晴のチャンスを逃がさないでラッキーだった!
頂上に落書き「ドコモは◎、○○は△、〜×」
え、と携帯を出してみると通信可能。(ドコモです)
早速家族や友人に「今頂上よ」とメール。
ところが、左手の親指がへなへなと動きません。荷物の重みで腕ごとマヒしてる。
さて、ゆっくりしていたいけど、もう2時をまわっている。急がなきゃ。
今日の宿泊地、百間洞(ひゃっけんぼら)へと下ります。

山の陽は翳りはじめ、登山者たちを心細くさせる
4時半到着。 10時間半、ほとんど休みなく歩いたゾー
沢で顔を洗うと塩辛い。心地よい汗に幸福感、そして美味しいビール。
夜は満天の星。