南アルプス 3
ぱっと見
男性は30代
女性は40代
その日、小屋でお隣になったカップルです。
はじめはご夫婦かと思ってましたが、会話は恋人同士。
男性はなかなかのイケメン、女性はとてもチャーミング
そしてお話してみると、お二人ともさわやかに素晴らしい方たちです。
聖岳の頂上で、寝転がっていた人達じゃなかったかなぁ?
男性が「ああ、空が青い!」とつぶやいていたのが記憶にあります。
女性の方は、私と同じワンダーフォーゲル出身。
ずいぶんいろんな所を歩いています。あ、山ですよ、もちろん。
どうも話してみると、私と同世代のような感じもする。見掛けより年長?
推測。
山で知り合ったカップルですね
だって男性は東京の人、女性は長野在住だし
休日に山へ一緒に行くことがデートでしょう
かなりのロマンチストである男性が、思慮深く物静かな女性に惹かれている感じ
いろんな人生、いろんなカップルがあるんですねぇ。
次の日の早朝、周囲をきちんと片付けて出て行かれました。
3人で山の話をたくさんしました。一期一会、私にとっても意義深い時間でした。
さて、翌日は今までと違ってガスが出ている中の登山です。
上河内(かみこうち)岳、いつか登りたいと思ってた山。
南アルプスらしい、樹林の中の登山道。
ゆるやかな登りで心地よい。草モミジが美しく、ああ来てよかった、と思う。

かなり高年齢のグループでした
出あう人達も優しく、道をゆずったことに対する丁寧なお礼を一人ひとりから聞く。
南に下がってきたので森林限界が高くなり、ナナカマドの紅葉があちこちで
見られます。

美しい色!
下りには奇岩が門のように立っていて、岩には化石めいた模様。


素人ながら、海の底にあったことを示す証拠のように思える。
さあ、今日はどうしよう?次の小屋は近すぎる、その先へは行けそうにない。
考えながら歩くうち、カメラと三脚を担いだおじさんとすれ違います。
「この時間だと○○小屋まで?」「いえ、とてもそこまでは。どうしようかと思ってます」
「下るんなら5時間でダムまで行くよ」
この言葉で心は決まりました。
あと1日あるのだけれど、計画よりも先まで来ている。ここまでにしよう。
決めると帰心矢の如し。
だらしないなあ、そう思いながらも宿泊する予定だった小屋を素通りして下ります。
足がガクガクになる急な下り、ああ南アルプスはどこもこれだ。
そう思い思い、渓流ぞいのつり橋をいくつも渡ってようやくダムへ。
高度差1800M、4時間20分。足にマメができてる。

有名な、畑薙(はたなぎ)の大つり橋。
渡り終えるのに3分かかりました。高所恐怖症の人にはムリでしょうね、水面ははるか下。
タクシーが迎えに来ている、さあ文明の地に戻ろう。
そういえば、お風呂に入っていないとか、髪を洗っていない・きちんと洗顔ができていない、
そういう、普段なら堪らないことが何とも感じられない3日間だった。
気のせいとかじゃありません。
ほんとに感じられなかった。何ともなかった。
いったい、私たちの清潔習慣って何なのでしょうね?
ああ、でも充実した時間だった。
山はいつも変わらない。
私は変わる、でも山は変わらない。
・・2つともながらの素晴らしさ。 自然に感謝!







