残暑の干潟
今年はヘンな天候だけど、それにしても今頃暑くなるなんて。
真昼の干潟。
はいている長靴の黒い部分が焼けて、足がやけどしそうに熱い。
うわ〜たまらん。
ふりかえるといつの間にか、年若い友人が後ろにいる。
「飛ばないね」「このままですかね?」
満潮とともに足場を失ったシギが飛び立つのを狙っているのです。
「あ〜物好きだよね、私たちって」
11月に転勤するという彼に何か言おうと思っても、面と向かうと特に話すことも出てこない。
暑いなか、じっと一緒に待つだけでいいような気がしてくる。
ほかにも数人の知り合いたち、干潟の泥に足をとられて「わー、いぼったー」と叫ぶ人。
「どこの方言、それ?」と茶化す人。「久しぶりで聞いたねーそれ」と私。
標準語で言うとなに?「ぬかるんだ」?
感じが出ませんね、それじゃ。やっぱり方言でなくっちゃ。
暑い中でも、友人達のお蔭で退散せずに頑張る。
ああでも、半端でなく暑い。
しばらくぶりの干潟は秋風どころか、盛りの夏めいたエネルギーに充ちてくらくらしそう。
もうすぐ終わる夏と8月への最後のはなむけ、陽炎と流れる汗の中の一枚。
ようやく飛んでくれたシギたち、バンザーイ!
