悪天の夏山
大雪で大量遭難がありました。
私はツアー登山には行った事がないのですが、お客さんからはお金を貰っているし
北海道まで行って途中で中止(下山)するのは中々できないのでしょうね。
勿論、それでは困るんですが。
3年前、南アルプスに登った時大雨に見舞われましたが、雨の中視界のきかない山歩きなんて
楽しくないから、とさっさと私たちは下山。残った人達は下山もできず難渋したようです。
昔は雨がひどいと停滞したものですが、雨具が進化したせいで行動するのでしょうね。
これも考えものです。遭難した方達は下着が木綿だったのかもしれません。
という私も、この3連休は立山に行くつもりでした。
天候が悪そうなのでずっと迷い、「いざとなれば登山はやめて観光のつもりで」と割り切った所で
友人から直前の申し出、即キャンセル。
航空券は電話での取り消しOK、でもJRは窓口へ行かないとダメなんですね。
「明日から山だし」と奮発したステーキを片面焼いたところ。でも早くしなくちゃ、と
フライパンに放置したままタクシーで博多駅へ。
連休前でみどりの窓口は混んでいる、ようやく順番がきてチケットを差し出すと
「これは精算窓口で」とのたまう。 エ〜ッ こんなに並んだのに。
帰宅すると9時、ステーキを焼きなおしてようやく夕食。ビールも飲んじゃおうっと。
あ〜あ。どうせならもっと早くキャンセル決定してくれれば、とつい思う。
と、昔のことを思い出したのです。
若かりし頃、北アルプス針ノ木岳で待ち合わせをした彼女をすっぽかしたことがあったのを。
・・・彼女は別コースから縦走してくる、私は下から登って、山小屋で落ち合う予定でした。
そこから数日間、後立山(うしろたてやま)を縦走しようと。
ところが往きの夜汽車で突然の腹痛、トイレに立てこもる勢いでたちまちグロッキーに。
原因は、夕食に食べた大ハマグリと分っています。
「足が出てるから、これは死んでるよ!」と言うのに「大丈夫だから」と無理やり焼いて食べさせて
くれた下宿の隣人。若い頃ってムチャクチャしますよね、お互いに。
ともあれ、朝イチのバスで登山口の雪渓までなんとかたどり着いたものの、もう1歩も登れない。
このまま帰る訳にもいかず、あとから登ってきたお兄さんに「これを山小屋の壁に貼って」と
メモを託して帰宅しました。携帯電話どころか、山小屋にも電話のなかった頃の話です。
翌日だったかな、彼女から電話があったのは。壁のメモは残念ながら見ておらず、
その日一日待ちぼうけして下山した、とのこと。
謝る私をたいして咎めもせず、仕方ないね、と寛大に許してくれました。
しかし数十年後再会しての昔話には、ひと言「針ノ木で待ってたわ」と。やっぱり・・
今調べてみると、針ノ木岳は2821M 雪渓の登りが4時間半です。
あの時ムリをしても、やっぱり登れなかったでしょう。
しかし一日待ってた彼女のことを思うと、ああ何でも許せます。まだまだお釣りがくる。
若い時の友人は有り難い存在、これは折りにふれて思うのだけど、再確認。
ネットで今朝見る立山風景は、ガスと雨で視界ゼロ。やめといてよかった。
でも、遠からず高山植物を見に行きたいものです。
やっぱり日本アルプスは特別だから。
これは2年前の写真。 チシマギキョウ
