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2009年05月20日

野鳥と猫

我が家の近くに植物園があります。

この周辺は、春や秋の渡りのシーズンに、けっこう珍しい野鳥がくるスポット。

めったにお目にかかれない美しい鳥が見られるとあって、野鳥愛好家で賑わいます。


その付近に点在する木立ちが我が家までつながっていて、うちの庭にも珍しい鳥が

来ているようですが、目にふれずに通過している事の方が多いでしょう。


たまに、ガラスにぶつかって脳震とうをおこしたキビタキ(メスでしたが)を保護したり、

この冬はルリビタキが数日滞在したり。


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               これはオスのキビタキ。メスは地味〜な茶色でした


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 ルリビタキ、これもオス。来たのはこれの若いのでした


ところが、数年前から飼っている猫、これが小鳥をやたら獲ってくるのです。


以前から居る猫は、外を歩き回って自分の世界を広げるタイプ。

若いころはよく、ボーイフレンドを引き連れて遊んでいました。女王様って感じで。


でも、新顔の猫は外へは行けない臆病者。

世界が狭いぶん、おタクっぽいのでしょうか、トカゲをとったり小鳥をとったり。

トカゲは、干からびたころバリバリと食べています。食糧補給なら責めないよ。

でも、私の愛する野鳥、何千キロも旅して疲れ、あとすこしで目的地、と休んでいる小鳥を

獲るのはどうしても許せない。


2年続きで秋のはじめ、戸口にころがっていたヤブサメは、こいつが獲って来たんだろうな、と

思うものの、証拠もない。


でも、先日のノゴマには怒りました。

帰宅すると家族が、猫が追い回していた小鳥を保護したらノドが赤い、見てくれと言うのです。

エッと覗くとなんとノゴマ!

北海道へ行けばいますが、この辺ではかなりの珍鳥。

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私の手にかみつく元気さ、これなら大丈夫、明日の朝放してやろう。

ところが、寝る前に見るとすでに冷たくなっているのです。

よく見ると、脇に傷があったようで失血死のよう。ああ、薬をスプレーしといてやれば

よかったなぁ、悔やんでも遅い。

怒りは猫へ。

小鳥を獲るのは本能なのでしょうが、この際そんな理性はぶっ飛びます。

「バカ猫!」と怒るとそーっと逃げてゆく。


そのまま数日、冷たくされているのが分るのでとまどっている。

3日目、先輩猫が足元にいるとき、近づいてきて甘える。でも、私の方を見れなくて

先輩を見ながら甘えるポーズ。

その手には乗りません。無視。


冬、そして春先、野鳥がいる頃には昼間外へは出さないようにしていたのに、今年は

渡りが遅れていてこんなことに。猫に罪はないのでしょうがねぇ。


とうとう4日目、そ〜っと膝に乗ってきたのを振り払う気にはなりませんでした。

わかったよ、許してやるよ。

でも、昼は外出禁止だからね。

かわいそうなノゴマ、これからはもっと気をつけよう。

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  これが犯人です

2009年05月04日

南の島へ

村の温泉を出て、一緒になった女性とお喋りしつつ帰ることになりました。

鹿児島から船で長旅をしてたどり着いた、ここはちょっとレアな離島です。


島生まれだけど今は東京で暮らしているというこの方と、サンダル履きで海を見下ろしつつ歩く、

ゆったりした時間。

二またに分かれた道で、「私はこっちなんで、よかったら・・」と家まで招待されそうなのを

「あ、それでは」と辞退して宿へ向かいます。


人情濃い島の雰囲気にすっかり浸りきって、心地よい時間を楽しむ仕合せ。


昨年から公私ともに多忙が続き、自分へのプレゼント、と計画したショートトリップ。

プレゼントにしては2等船室での9時間は過酷かと思いましたが、揺れも少なく

ほとんど寝ていて、合間に甲板で海鳥を撮る気ままな一人旅。

でも、もっと豪華な旅もいつかしようっと。


島中にキビタキが溢れています、スズメのように。

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彼らは、雨の降った翌朝にはかき消すように姿がなくなっていました。

低気圧接近を感じ取り、いち早く次の島へ渡ったのです。

ここへ来た一番の目的、ミゾゴイには上陸してすぐ会えました。うわ〜やったぁ!


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朝9時過ぎの林道、宿に荷物を置いてすぐ行動したのが成果につながる。

「やっぱり何でも努力です」って、鳥キチガイのおたく的努力ですが。

・・夕方、宿のご主人が「あした雨にならんといいがなー、降りそうや」

エっとテレビを見ると「曇りのち午後から雨」の予報。

まあ、これなら滞在中は大丈夫でしょう。

ところが早朝4時ごろから雨の音。

やはり気象庁よりも現役漁師の方が正確、あきらめて寝ます。

6時ごろ、止んだので出てみると、ツアーで来ている10人ほどの方々が望遠鏡・カメラで

武装?して道沿いに並んでいる。

こりゃーダメだと昨日の山道を上がると、天然記念物のアカヒゲが、何羽か出てきて

エサ取りに夢中です!


雨上がりなのが幸いしたようで、湿った土のなかからミミズを引っ張り出して

食べている。

じっと座り込んで見てると、近くまできて止まってくれます。

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うーん、次回はもっといいカメラを持ってこよう、せっかくのチャンスもイマイチの写り。

でも、いいシーンを独り占めして、満足いっぱい。


揺れながら入港してくる船に乗り込み、低気圧で白波立つ海を鹿児島へ向かいます。

港まで送ってくれた、この島ただ一人の看護師さんの「今日は鹿児島へ向かうにつれて

波はおだやかになるからね」の言葉通り、心配するほどもなく落ち着いた船旅でした。

この島へ赴任して3年という彼女に、次に行くときには何かお土産を持って行きましょう。

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短い旅は余韻を残して終わりました。