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2006年01月20日

ニワトリの話(卵隠匿事件)

昨日の朝のこと。

コケッコケッ!と大声で鳴く声に「あ〜あ、またか」と庭に出ました。

最近しょっちゅうこうなので。

これはベティーが姿を消し、孫悟空が「どこよ?」と探す声。

どこにもいない、でも昨日もこの辺から後で出てきたし、

と探して名を呼ぶと、「ククッ」とかすかな声。

え!どこよ?

すると、肥料を置く棚の下から確かに気配が・・

覗き込むと、アブラ粕の袋の後にベティーの姿。

茶色の羽の下には、た、たまごの山・・・

ちょうど今産み終えたらしく、得意げに出てくる彼女のうしろに、

羽色と同じ色の卵が「うわ〜いっぱい!」

積もった落ち葉の山に埋もれて、宝の山のごとくに隠してあったのです。

拾い上げてそばにあった「たらい」に移していくと、

あるわあるわ、なんと20個!もう、大笑い!

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ここは雨もかからず、カラスの目にも触れず、樫の木の下よりずっといい秘密の場所。

それで毎日通って産み、一羽取り残された孫悟空が騒ぐことの繰り返しだったんだ!

卵はこの寒さでお休みなんだろうと思っていたけど、勤勉なヤツ!

母いわく、「昔もここで産んでた鶏がいたよ」

そうか、代々のトリの秘密を彼女も知ったんだ。

「焼却炉の中で産んでたのもいて、中から飛び上がるのを見つけて炉を覗いたら、
卵の山だった」うーん、その秘密は嗅ぎつけて欲しくないな。

ということで、産卵が終るまで小屋にいてもらい、

産んだら外へ、ということになりました。


今朝は無事採卵。

それにしても、孫悟空は何をしてるんだ。。。






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2006年01月10日

ニワトリの話

我が家のニワトリのお話を・・

長年飼っていたコッコちゃんが老衰で大往生したあと、2羽のヒヨコがやってきました。

飼い猫から守るため息子が下宿で中ビナまで面倒を見、その後戻ってからも
すくすくと順調に成長。

今では庭を駆け回り、樫の木の下を産卵場所に。

片方には孫悟空、もう片方にはベティーという、気恥ずかしくなるような名前が
次女によってつけられています。

どちらもメス、ただし孫悟空の方は卵を産まないいんちきメス。

長女いわく「女装したオス?」

「うちで飼ってたのもそうだったけど、オスだろうと思ってつぶしたら、腹の中に
卵がいっぱい入ってた」という知人の話を頼りに、いつかは産むだろうと期待を・・・

小学生だったためにコッコちゃんからは馬鹿にされていた次女ですが、
この2羽からは大人?として敬意を払われているようで、
その為とてもニワトリびいきです。

「外から帰ったら迎えに出てきた」
「とさかをグリグリしたら目を細める」
「新しい芸を覚えた」。

写真は、好物のうどんをダイビングキャッチするベティーちゃん。

白いうどんがしっかりとくわえられているのにご注目

愛嬌をふりまくのはもっぱらこちらで、孫悟空は人を恐れるのですが、
最近だいぶん友好的なところが出てきまして、私の見るところ、
女性ホルモン欠乏気味だったのが改善されてるのでは?と。

春になれば樫の木の下で仲良く産卵するのが見られるのでは?という
淡い期待をしております。

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2006年01月01日

原田種夫の碑

今年もあとわずか。
年々月日の経つのが早まり、自分が年齢を重ねたことを感じます。

めずらしく寒い今年の12月。

それでも暖かい日がたまにあり、青い空を見ながら那珂川ぞいを歩くと心が伸び伸びします。

ユリカモメがたくさん飛びます。
下流から向かい風で来るのは低空飛行、
橋の上では車の屋根ギリギリを飛んできて「大丈夫なのか?」とハラハラしますが、
うまいことよけて着水。

浮かんでいる後姿は、白いお尻の下から紅い足が水中に見えています。
一見した所はプカリプカリとのんきでも、2つの足は懸命に動いているのが分かる。(がんばれよ〜)

幹線道路が通る西大橋。
このたもとに、原田種夫の記念碑が3つあります。

付近の春吉で生まれ、北原白秋に師事、
生涯福岡で文学活動に励んで地元文壇の活動に尽くした、というような説明が読み取れます。

私の心を惹くのは、黒御影石に彫られた次のような言葉。

 ひとを にくむなかれ
 にくむこころは はりねずみ
 サボテンのとげのいたさである

 ゆるしてやれ いたわってやれ

 ひとののくたいの一部には 
 どうしても消えぬ臭い所がある

 それが にんげんが 神でない印だ
 
 ゆるしてやれ いたわってやれ

   平成元年七月書 八十八翁

 
もうひとつの碑を読むと、
同じ年の8月15日に88歳で天寿をまっとうした、とあり
絶筆に近いものであると分かります。
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なんとも味わい深い文章。

最初に読んだ時は心にカーンと響き、通るたびに読み返してその度ごとに「ああ」と心に刻む詩です。

にくむ心はハリネズミ、その通り。

それでも憎む人間というもの。

許してやることができず苦しむ人間というもの・・・

小は身の周りから、大は世界規模の憎しみまで、
この世に溢れている にくむこころ。

「にくむこころは はりねずみ」
年の終わりに、わが身をも振り返り、
八十八翁の言葉を心に沈めたことでした。

来年は どんな年かしら・・・
一強100弱の世がやってくるとか、二極分化だとか、厳しさが増すばかりのように思えます。

降りかかる火の粉は毅然と払いつつ、少しでも優しさを失いたくはないものです。





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静かな九重へ

時計の音に目覚めると、ものすごい雷雨。

これはキビシイ、と寝直して再び目覚めると雨音がだいぶん静かです。
よしこれならば、と起き出して九重へ向かいます。

今日は、降雪前にぜひとも、と考えているコースを歩くのです。
出発は遅くなったけど、こういう天気の日は登山者も少なく、静かな山が味わえるでしょう。

九重のへそ、坊がツルの盆地を取り囲むようにそそり立つ山々。

その一つ、白口岳に登って最高峰の中岳を周り、
また坊がツル経由で下山しようというプランです。

急峻な山は高度がぐんぐん稼げるので好きなのですが、
昨日降ったとみえる雪が溶けてベチャベチャの滑り台状態。

それを苦労して登りきると、稜線はものすごい強風、吹き飛ばされそうです。
幸い、2人連れと一緒になりました。こういう時はお連れがいると心強い。

白口山頂に立つ頃にはガスも晴れ、好天となります。予報通り、そして計算通りの人の少なさ。

中岳は九重の中心部にあり、ここに登るとぐるりと周囲の山が見渡せます。

下には御池の緑の湖面が、強風にさざめいて白波を立てている。

草は枯れ、寒さに晒されて赤みを帯び、暖かな冬独特の山模様を見せて足下に広がります。
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静かな九重の山なみ。独りの山頂。

人っ子一人居ない、山と湖の景色は、非現実的とさえ映ります。

やがて下って行くとポツポツ人影が見え始めますが、
九重別れから北千里へのコースをとるのは私一人。

北千里は、周囲を火山の荒れた肌に囲まれた、砂礫広がる荒涼とした盆地。

硫黄の臭いが風に乗って漂い、大きな石を積んだケルンが延々と続く・・・見渡す限り私一人。

ザクザクと、小石を蹴立てて元気に歩く。

空は青く、早足の私には冷たい風も心地よく、歩いていると爽快な緊張感が出てくる。

天地に我独り在り、という心地。

ワレ、天地ニタダ独リアルヲタノシム・・

いにしえの文人は、何故危険を冒してまで旅に出たか、
きっとこの境地を求めたのに違いない、と想像してみる。

日常の気安さにあっては決して到達しえない、紙いちまいで危険と隣り合わせの世界を。

残念ながら30分でこの濃密な時間は終わり、法華院の山小屋へ下り始める。

小屋脇を通っても誰も見かけず、やがて坊がツル、草原のただなかへ。

・・・同じような盆地であるのに、北千里とは大きく違うことに気づきます。

何が違うのか?同じように四周を山に囲まれていても、ここは草原の地。
豊かな水と植物、つまり、高地とはいえ生命あふれる穏やかな地であるからでしょう。

穏やかさに包み込まれ、緊張感は消え去り、今日の山旅も終わりに近づきました。

冬の夕陽を浴びた山がわびしさを告げます。

一面のすすき野が金茶色に波打ち、風景がコントラストを失って行く。

振り返ると、今朝登った白口岳が黒いシルエットとなり、平面と見えます。

今年はこれで終わりかな、と心につぶやきつつ下山の途に着きます。

正味7時間の歩行。
15分間の昼食以外はほとんど休みなし、飲まず食わずで歩いて、筋肉は疲れていますが、
生命の燃焼を感じます。

九重よ、ありがとう。
自然よ、ありがとう。
生きている私の命よ、ありがとう・・・






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諫早干拓

鳥を見に、諫早まで行きました。

干拓のため海が締め切られてから何年になるでしょうか、
工事中のところは立ち入り禁止ですが、手前にある昔の干拓地にはいろんな鳥がいて、
特に最近は猛禽類が増えているそうです。

今年、鷹を近くから見てその魅力を知った私には、いろんな鷹を見るチャンス。

早速出たのはチョウゲンボウ。

まるで奴凧のようにひらひらとすごいスピードで飛び回ります。
小さな鷹ですが、時には急降下して下を飛ぶ小鳥の群れに突っ込んでみたりする様子は
やはり猛禽類のすごさ。

水路横の樹に何か止まっている、双眼鏡で見て「ハイタカ?オオタカ?」と先輩たちの声。

駆け出しの私に分かる訳はないが・・とスコープで覗きながら図鑑と首っ引き。

「この眉班の上の模様はオオタカじゃありません?」と生意気に発言しますが、
「眉班の上はたしかにそうだけど下の幅が少し狭いような気がしてねー」と先輩の目は鋭く
細部をチェック。

奥が深いんです!

空にはパタパタ、フワフワと飛ぶタゲリの群れ。

着陸したのを覗くと、頭に冠の羽をつけた白と黒の優雅な姿の鳥。黒い背中が陽に当たって
玉虫色に光る。・・・
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傍には、以前から見たかった「ホシムクドリ」が!

黒い身体に星のような白いドットが散らばる。

1,2、3、〜16羽も。「うわーっ嬉しい、見たかった!」「他の鳥を追っ払って、
あいつら根性悪いぞ、あ〜悪そうな目つきや。」「ほんとね、根性ワルみたいな目やね」
鳥の知らないところで勝手なお喋り。

早朝からの散発的な雨もようやく止んで、昼の日差しが干拓地を照らし始める。

退屈しのぎにぶらぶら歩いて堤防に戻ると、興奮気味の皆さんの声。「ハヤブサとハイタカ!」

走り登った私の目の前をタカがひゅうっと横切っていく。
「わーっ」「鷹、タカだ!」と負けずおとらずこちらも興奮。

鋭いまなざし、ものすごいスピード。
・ ・・これが猛禽類の魅力なのです。

きりりとした強い姿に憧れるのは、万人の心理でしょう。
茶と黒の縞の尾羽を確かに見ました。これはハイタカ。

・・やがて夕暮れが近づき、葦原が黄金色に残照を浴びます。

遠くの海が青さを失い、鴨たちがねぐらを目指す頃、一日飛び回っていたチュウヒもそろそろ羽根を
休めます。これは、葦の中のネズミを見つけては空中から急降下して突っ込む、
やや大きなタカ。Vの形に拡げた両翼が目印だと教わりました。

干拓地での一日も終わり。よく遊ばせてもらいました。
自然の中で仲間と一緒に鳥を追う楽しみ。

さあ、帰ろうか、と車に乗り込むと、
堤防に赤みがかった小鳥がプワーっとふくれた可愛い姿で止まっています。

ノビタキのメス。
人を疑うことを知らないようなまん丸で真っ黒な眼がこちらを恐れもせずに見つめている。
「タカに目を付けられたら一発で捕まりそうな感じだね」

襲うもの、襲われるもの、共に必死で繰り広げる生きるための姿。

自然のバランスやすべてをつかさどる見えざる手を思いながら、家路に着きます。

暖かく平和なねぐらが待っていることを感謝しながら。





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由布岳・ポンポンダリヤ

雨が降りそうなのにも拘わらず由布岳に登ろう、と思い立ちました。
8時に家を出て高速道路で湯布院へ。

登山口は悪天候のためでしょう、遅い時間なのに駐車スペースが空いていて幸いでした。

ミルクのようなガスの中を歩き始めます。

草に作ったクモの巣が、霧雨でできた水玉を点々とくっつけ、
うつくしい白いネットとなってあちこちにぶらさがっています。てのひら位の小さなネット。

巣の中に陣取るのは、小さな薄茶色の主(ぬし)。下界のクモとは違い、毒々しさがありません。
無機質のプラスティックでできているみたい、手足も胴体も同じ素材でできている、
触ってみたくなる可愛いクモ。

登り口には柵があり、「放牧中の牛が出て行くので閉めてください」と書いてある。

牛が食べるせいでしょうか、このあたり一面緑の草原です。
後ろ手に柵を閉め、さて登り開始。

由布岳は、にょっきり聳え立つ独立峰なのでさぞかし急かと思いましたが、
快適に登れるよい道が続きます。

突然ガスが晴れて頂上まで見渡せ、こんなに近かったのか、と驚きますが、
またすぐにミルクの霧に閉ざされる。

ヤマラッキョウの赤い花が道筋にたくさん咲いています、
花首をつまんでよく見ると「ホントにラッキョウの花みたい」。

沢筋には真っ白なサラシナショウマが、大きく長い花の穂をもたげて静かに咲いています。
女王然としたたたずまいですが、あいにく今日はカメラを持っていなくて写してあげられない。

ピューピューと大きな声はノスリ。トンビの声と似ていますがもっと太く大きな声で3度鳴きます。
上空から聞こえるものの姿は見えず。

段々と雨が降り出し、初めは傘を差して、そのうち雨具を出して着ます。

とうとう雨の山行きとなったか。

頂上付近には鎖場が続き、雨の中ちょっとしたスリルですが楽しく登れました。

う〜ん、体調がいいってことね。

他の方はみなさん恐そうなので私も慎ましくしていましたが、実は楽しかった!

天候のいい時には遠く四国まで見える、ということなのですが、
勿論何も見えません。ま、承知の上で登ったわけだから仕方ないね。

雨の山頂に長居しても仕方ない、スタスタと下山。またノスリが3度鳴く。

降る雨で水玉が洗われてしまい、クモの白いネットはきれいに消えていました。
はかないものです。

帰りはゆっくりと一般道路をドライブして回り道。
稲刈りの終わった田んぼに、稲藁が積んである。
寂しげだけれど満足げでもある秋の風景。

たまに、渡したかけざおに、まだお米のついた稲が架かっています。
掛け干し米です、おいしだろうな。

家々の前にはダリヤが咲き乱れて、「あら〜珍しい!」
最近はあまり見られなくなった花ですが、たくさん植えてあって懐かしい。

子供の頃には、近所の友達の家にも自分のうちの庭にもダリヤは咲いていて、
赤く大きな花が生垣の上からのぞいているのが当たり前でしたが・・

たまにポンポンダリヤが咲いていると、
幼稚園にも行かない年頃の子供達でも「これは珍しい」というのが分かっていて、
貴重がって見つめたものです。

そのポンポンダリヤが、真紅の丸い花を球のようにつけて咲き誇っている場所で車を止めました。
小さなお店の前。

トマト一袋がなんと100円。
私はトマトが大好きで、見ればおいしいかどうか勘が働くのです。

これはきっと、当たり。
カボスを手に取ると、「それは種無しカボスよ、珍しいでしょ」、と店番のおばあさん。

それも買って「ダリヤがきれいですねー」と褒めると、
取っていらっしゃい、とハサミまで貸してくれます。「かまいません。
私と一緒です、花は時期がくれば散ります」と。

「あら、私とも一緒だ」と笑いあってお言葉に甘えます。
こういう時、人の好意には全然遠慮をしないタチなので・・・

赤い花束をトランクに入れて、嬉しい大分の旅。
帰りは長者原で温泉につかる、いつもの幸せコースです。

帰ってから撮ったダリヤの写真。

花瓶に挿すと迫力は消えますが・・
ニワトリは、今年ヒヨコから育った2羽です。
コッコちゃんは老衰で3月に大往生しました。
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山岳耐久レース

上京した折を利用して、10月10日に行われた日本山岳耐久レース、というのを見てきました。

場所は東京都奥多摩、五日市駅の近くにスタートとゴール地点が設けられています。

9日午後1時にスタートして山に登り、いくつかのピークを越えながら24時間以内にゴールへ、
というものです。

出発点は標高170M,最高高度は1527Mですから差し引き1357Mの標高差

(これはバカにできない数字)、距離にして71,5キロを24時間で走るのは、

ちょっと聞いただけでも「エ〜ッ!」と驚き!

見学といっても、ゴールでお茶を飲みながら見物しようというのではありません。

反対側から登って、走っている人たちとすれ違いながら息遣いまで感じようという、

かなりの物好き・ヒマ人と思われても仕方のない見物です。

(ついでを利用したとはいえ、東京まで行って見た私は酔狂人か?)・・・
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あいにくの雨に雨具着用で登りだしましたが、
向こうから走ってくる人たちは土でドロドロ。

膝から下が素足の男性には、一見茶色のハイソックスをはいているかと見まごうほど
べったりと土がこびりついています。

登るにつれその理由が分かりだします。
前日からの雨でぬかるんだ道を1000人もの人が走り歩きするうちに、
泥水の溜まったベチャベチャの悪路が造成されていたのです。

細い道が全面泥水のプール状態となっていては逃げるに逃げられず、
少しでもよいところを歩こうと懸命に上下に逃げますが、段々とこちらも泥だらけに・・・

今日に限ってあいにくとスニーカーなので、くるぶしから水が入るのだけは避けたい、と必死です。

しかし、走ってくる人たちの元気なこと!

年齢は様々。20代の若い人から、最高齢はいくつくらいでしょう?
60台もかなり上の方がいらしたことは事実です。

70歳くらい?と感じた女性もいました。信じられます?

71,5キロ、1300メートルのアップダウンですよ!

邪魔をしてはいけないので、降りてくる人を脇によけて待っていると、
「すみませんねー登り優先なのに待ってもらって」と笑顔で挨拶。

この方が昨日の昼間から走ってるとは到底思えません、疲れているでしょうに。

また、水溜りにじゃぶじゃぶと入って行くのを見て「大変ですねー」と声を掛けると
「もうヤケクソなの!」と返事。

「ハハ、そうでしょうねー」とつい返してしまう明るさ。

「エッ、今から登るの?ドロドロだよ、大変よ」と逆に気遣ってもらったり。

「ずっとこんな(悪路)ですか?」と聞くと「ずっとよ、もうね延々とずーっとよ!」と言われて
見物の私たちまでめげそうになるすさまじいぬかるみだったのに・・

途中に何箇所かポストがあり、タイムオーバーの人はそこから下山、回収されてしまうそうです。

また、途中での補給は禁止。

最低限持参でチェックもされるのは水2リットル・ヘッドランプ・雨具。

すれ違った中にはクリーニングのビニール袋を着ている人がいて、
雨具の規定はゆるやかそうだと頬がゆるみました。

コースには400メートルごとに標識と赤いランプが設置され、迷わないようになっています。
今回の参加者は2005名、完走者はいつもより少なくて1111人。雨のせいでしょう。

じつはこのレースに友人のご主人が参加しており、応援方々彼女と登ってみたのですが、
あとから聞いたご主人の話によると夜仮眠したとのこと。

小雨のなか座って5分ほどウトウトしただけらしいのですが、そこら中で皆そうやって寝ていたとの話にう〜んそうか、と感心。

私なぞとても真似できませんね。

かなり登った所で最後のランナーに出会いました。

ご年配の男性で、後から大会役員が傘を差して歩いてきます。スイーパーです。

これより後の人はタイムオーバーで打ち切られたのでしょう。

結果を今日調べた所最終ランナーは23時間59秒、この方だったのかな、
それとももっと前の方の人だったのかな、と気になりました。

ちなみに1位でゴールした人のタイムは8時間14分、信じられないスピードです。

10キロほどの悪路の尾根を登りきり、ピークで昼食。日の出山というめでたい名前。

駅前で買ったパンを広げ、静かにのんびりと食べる。お隣に一人若い男性がいるだけです。

霧雨が少しずつ集まってできた水滴が、首飾りのように草を飾っています。
なかなか出会えるものではないのでカメラを出して接写。
今にも落ちそうなもろい水の珠、虹色に光って大粒の真珠のよう。
小雨の日は周り中がひっそり、明るくしんとした山頂です。

食後、こんなぬかるみは2度と歩かんぞーっと叫び?ながら下山、温泉へ。

ところが雨の中をたどり着くとなんと大勢のお客さんで入場制限、
整理券を配っているではないですか!

夕方の飛行機で帰る私としては辛いものがあるなー、と思っていると、
人ごみの中から山頂で一緒だった青年が「これ上げます、
僕は急ぐので帰るから」と幸運の使者のごとくに現れ出ました。

ああ、人の情けの有難さ。

袖摺りあうも他生の縁、と言いますが、ふとすれ違った人にはこんなに親切にして貰えるのに、
身近な人同士だと憎みあったりするのはなぜかな?と暖かい温泉に浸かりながら
ボンヤリ思いをめぐらせました。もちろん、答えなどは出ませんが・・・

つるつる温泉の名のとおり、肌がつるつるとした感触になる名湯でした、
これでぬかるみ歩きの不快感も解消。

またね、と友人とさよならして空港へ。
耐久レース参加者の前向きな明るさに心打たれながら。
2日間の東京は良い旅でした。

ひとつ、今後の目標ができました。

「昨日鹿児島から来てた後輩がね、屋久島がとてもいいから1度登れ、って言うの」との
何気ない私の発言に友人が「その話、乗った!」と応じてくれたのです。

時期はしゃくなげの咲く頃、「行く時は僕に言ってね、向こうにいっぱい友達がいるから」との
言葉を嬉しく胸に・・・






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